第59回ユコラリレー及び30回ベンラリレー大会は2007年6月16日から17日にかけてフインランド中西部
の都市Seinajokiの北20km程のLapuaで開催されました。男子7人によるユコラリレーは1352チーム女子
4人によるベンラは895の参加チームと過去の記録を大幅に更新しました。ユコラの謂れはフィンランド語
文学の祖アレキシス キヴィの小説の中に出てくるユコラ7人兄弟の物語から来ています、後になって開催
されるようになったベンラは彼らのガールフレンドで各走者には兄弟の名前が付けられているのですが最近
ではあまりこれに意識する人も少なくなり、詳しい説明を求めても前記の程度の説明でむしろ競技のハードさ
歴史的にも回を重ねるに従い競技が中心に移っていくのでしょう、フインランドの人はとても読書好きですから
年配者の方はほぼ全員知っているでしょう、図書館にも子供向けの絵本にこのユコラ物語を見た事があります
でも大会においては夜の23時にスタート開始、朝の6時半位に勝者が会場に入るときはチームがエスコート
しウィニングランの栄誉を受けることが出来ます、そして表彰の壇上でユコラの巻物を読み上げる事が恒例
とされており、その立会人として一昨年25回参加の日本人の私がSpecial Guestとして一緒に壇上に上げ
させられました。まずユコラ大会の概要の説明をしましょうチームは7人スタートは夜の23時頃(この時期は
白夜の時期で緯度により明るさは異なります)大会の多く行われる中部以南では日没の時間ですから第一
走者はスタート後森の中ではヘッドランプを点けないと地図を読めません、全体の総走行距離は75−80km
第1走者ー第2走者11km位第3が12−13km第4−5走者は8km位で6走で11−12km7走が15−16km
と大体3走の頃夜明け(予想タイムで走ると)です満15歳ー16歳は4−5走17歳で6走の年齢制限があります
まずユコラの地図が一般のオリエンテーリング大会の地図より大きい35cmX50cm我々はニュースペーパと
揶揄してます、参加者が多いためコントロールパターンが分散され多コントロール気味になる大体最低でも
24個、特に最近はすべて1:10000の縮尺ですから、それでも以前のパンチングシステムと比べ今は電子化
されEmitシステムですからこの大きな地図を一々広げる手間がなくなりました、以前は地図の下欄のパンチ欄
に押すためパンチ台で押し合いへしあいの争いでした、さらに現在ではトップエリート(大抵は各国National
チーム)もしくは有力クラブ選手にGPS発信機を取り付け会場の大型スクリーンで軌跡を観戦するシステムです
その他ラヂオコントロール4箇所ほどありEmitパンチがオンラインで会場の一角で確認できるシステムです
これは昨年から始まり以前は中間のTVコントロールを会場で眺めていましたが、今は自分のゼッケンNoを
入力すると自分のチームの各ラップタイム何時にどのコントロールを通過したかが判ります各区間のタイムも判り
ますのでチームメートの調子おおよそのFinishタイムの予想がつき夜間の冷え込みの中の待ち時間がとても楽
になりました、このReading Postは4−5台のモニター付が2箇所ありました、このモニターはチーム全員のタイム
を表示するようになっていましたので、中央の計算センター径由なのでしょう。
昨年は3走でしたので軽いLEDランプで走りましたが大失敗、地図は何とか読めますが足元をしっかり確認できず
思うように走れませんでした、ことしは2走、以前購入友人宅にあずけていた大型のヘッドランプ日本で使えるように
充電機と鉛バッテリを秋葉原で購入改造していたのですがすべてだめになっていたので再度改造Alkari Batery
にベストに取り付けサービスマンは2時間半は可能といっていたのですが
23時、何時もは大砲なのに今年は教会の鐘のようなコーンでスタート、我がヘルシンキスニスタヤットのチームNo8
トップはゲストのオーストリアの選手、早くても1時間半はかかるとのんびりモニターポストでチェック、何と!
もう最終ラップを通過している1走のウィニングタイムは64分なのにトップ集団とともに60位で70分で私とバトン
これからスカンジナビアの猛者達が私の後ろから追いたて迫ってくるのだ....続く