O-ringen 2007     Mjölby


2007年スエーデンでのO-ringen大会はストックホルムの南西50kmのÖsterGötland 地方のMjölbyで開催されました参加者は主催者発表で14300名と世界最大級のオリエンテーリング大会となりました。 また同時に開催されたオリエンテーリングWorld Cupは世界のトップクラスのハイレベルのオリエンテーリングを観客に見せる為に市の中心の水上公園を舞台にスプリントが開催秒差のハイレベルのオリエンテーリングを堪能させてくれました、World Cup DEではスイスのSimoneNiggliが89分17秒でFinlandのMinna Kauppiを1秒差で抜いて優勝同じくFinlandのHeli Jukkolaは3位でした、HEはNorwayのAudun Hultgreen Weitzienが109分45秒で優勝同じNorwayのAndersNordberg 109分48に競り勝ちました3位に地元SwedenのMartin Johanssonが109分53秒と秒差のハイレベルのレースでした。  
SprintはDEでは(2900m)Simone Niggliが14:04秒でNorwayのMarianne Andersen 14:39に
秒差で優勝3位はFinlandのHeli Jukkola 14:51でした。 HEは(6km)フランスのThirry Gueorgiou
が30:33でNorwayのAnders Nordberg32:11を離して優勝3位はラトビアのMartins Sirmais 32:42
でした。               
O-ringen、この大会でで気になった事を少し述べてみましょうO-ringenと言えば異なったテラインでその地区
クラブが担当した特別なテラインを5日間毎日移動して参加する、それぞれの競技受け入れ地域のクラブや地元
のボランテアがベストを競い合うよに参加してきました。33年近い私のO-ringen暦でもそのようなのがあたりま
と思っていましたが、時代の変遷とでもいうのでしょうかここ2年くらいでO-ringenは変わりつつあります、また プログラムBookがなくなりました、Int-netによるダウンロードのみなりました、 過去にも試みとして参加者に配られるあの分厚いスタートリスト(プログラム)がなくなった事があります。
1986年のBoras大会の時試みでしょうかありませんでした。当時はまだInt-netはまだありません、不評で翌年は元に戻りましたが、次に私達が何時も気になっていたあの膨大な回収Mapです参加者が1万5人近い大会が5日間毎日回収される地図は再配布されず新地図をクラブごとに再配布する事でしたが、これも私の記憶では1998年から持ち帰り方式になり、その事を私は1998年の東京OLクラブのホームページに現地からアップししました比較的参加者の少ないFinlandやSwissやScotlandではその前からクラブバックに入れて後回収の方式は取られていましたが、Finishして全員持ち帰り方式は競技の公平性から大きな賭けでもあった しょう、この方式はオリエンテリアに定着今では問題視する声は聞きません、オリエンテアの良識が勝った例です次に車社会の北欧では車なしの生活は考えられません、当然参加者の移動と駐車毎日の移動を列車を利用する方式も試みられましたが条件の良い鉄路とテラインはそう沢山あるわけではありませんし参加者の宿泊等の多様性から限られているようです、次にここ2、3年の傾向として競技会場を制限する方法ですまず、主催都市のインフラを利用する下水、水、電力、休みの工場等の施設、その街の公共施設を一部組み入れる方式、これは大体どの大会でも1日2日利用するのが常態化しつつありますがその見返りとしてスタート地区への長い移動、テラインの制限を覚悟しなければなりません。
そして今年はすべての大会をこの Mjölbyに集約2箇所の会場で5日間の大会を開くことに、Finlandのカヤニ大会は 以前からこの方式でしたがテラインの条件の良いFinlandでの事、確かに会場を設営するコスト、インフラ、交通問題は効率的になるかもしれません、しかしO-ringenの最初の趣旨が薄れて行くことに何か複雑な思いがあります。  もう一つ、スタート、フィニッシュレーンを協賛スポンサー名として取り入れたのは初期の頃からだと思いますが最近 のはレーン番号がないことですFin-5等では5個のFinishレーンの1-5に対して各スポンサー名を割り振りました ここではすべてスポンサー名ですスターと1なる単語はありませんスタート地区そして最後のフィニッシュレーンも同 じスポンサー名の所に最終リーデングアウトです、参加者はスタート前からスポンサー名、走りながらでもスポンサー名を忘れいけないのです、これほど強力なイメージPR効果を他のスポーツでは知りません、マラソンランナーはたと え主催者がどんな名の知られたスポンサーでもランナーは走ってゴールする時スポンサー名を考えているでしょうか15000人のオリエンテアが1週間近く生活するスエーデンの開催都市は初期の頃は物価が上がる、通常以上の参加者による自然界への影響等が時として論じられてきました、が自然との共生のスポーツとして英知がクリアしてきました、特に地元農林関係者やハンテングクラブ(かなりの率で農林関係者がメンバーとなっているようです)が O-ringenのよき理解者としてまた支援にスエーデンのハンテングクラブや森林、農業団体も協力していると聞きました実際私のレーンは森林関係のスポンサーDina Forsakringarでした。 O-ringenによる経済効果も忘れてはいけないでしょう、初期のスイス大会が一時中断したことがありますがまた再開され現在では毎年のように開催されようになりました街の活性化、経済的効果は捨てたものではないのです それも参加者の自然への配慮等が定着した表れでないでしょうか




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開会式場の水上公園
開会式場へのマーチングバンド
ミヨルビ市内でのスプリント
1-3日U字型フイニッシュ
4-5日のU字型フィニッシュ
4-5日の会場風景
O-cityのメッセ会場
スタートへの移動ゲート


                       

       左上段より
①開会式とPark-Oのあつた水上公園大会日には各大会日の表彰式WCのスプリントもここで
②開会式場へ向かうマーチングバンド
③WCのスプリント
④今年のO-ringen のFinishレーンは少し変則的選手は最終コントロールからU字型に進入
        最終直線では自分のスポンサーゲートに入る間違えると失格 
       下段左より
⑤4,5日はテラインが北と南に分けて使用の都合上会場内に小さな横断橋を作り対処した
⑥会場はサッカー場の芝生のフイールド
⑦エベントセンターO-ringenではC-Ortと呼ばれているものはMessa Houseここで大会の
         すべての手続き情報がすませる
⑧従来のStart1-8等はないまずスタートから各スポンサーマークに従う自分のゼッケンに記入さ         れている